減衰のモデル

実はまだ OpenAL のことについて地道に勉強してるんです。


音入門―聴覚・音声科学のための音響学

音入門―聴覚・音声科学のための音響学

  • 作者: チャールズ・E.スピークス,Charles E. Speaks,荒井隆行,菅原勉
  • 出版社/メーカー: 海文堂出版
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本
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これを読んでたんですけど、正直真面目に勉強するとなると結構難しいので
アンテナを張る程度にとどめておくことにしました。それでも結構目から鱗が落ちました。


ひとつアンテナにもろに引っかかったのが、「距離に対する音の強さの減衰」のところ。
音のパワーって音源から球状に広がっていくので、単位面積当たりのパワーって音源からの距離(=半径)とともに減るんです。
パワーは変わらないけど表面積が増えるから。
どれくらい減るかというと、球の表面積が 4πr^2 なので、距離の二乗に逆比例する関係です。
世間ではこの関係を逆二乗則( Inverse square law )というらしいです。
逆二乗則っていう呼び名は当たり前らしいです。クーロンの法則とか、万有引力とか、力に関する法則とかで。
私は聞いたことがありませんでした。もしくは聞いたけどキレイさっぱり忘れていました。


先日(id:m107:20050917)の I3DL2 モデルの "Inverse Distance * Model" がまさにそれで、
Rolloff の係数はかかりますが、半径の二乗に逆比例するように減衰するわけです。こりゃ凄い。物理法則と繋がった。
OpenAL ではこのモデルを採用しているんです。こりゃ凄い。OpenAL とも繋がった。


やっぱりこういうのってちゃんと物理してるんですね。